【簿記1級】リース取引(貸し手側) [1]

 簿記1級の勉強をクレアールで始めたのでメモ代わりに覚えたことを説明できるように気まぐれにアウトプットしてメモ代わりにまとめていきたいと思います。

貸し手側には3通りの方法がある
1.リース取引と同時に売上原価と売上高を計上する方法
2.リース取引後リース料を受け取る際に売上原価と売上高を計上する方法
3.売上高を計上せず利息相当額を各期に配分する方法

 各方法についてリース料の受け取りは決算時とする。勘定科目については

所有権移転ファイナンスリースがリース債権
所有権移転ファイナンスリースがリース投資債権

1.リース取引と同時に売上原価と売上高を計上する

 利息を含んだ金額を売上高としてリース債権が増加。リース物件を購入した際の買掛金を減らして売上原価とする。

X1 4/1

リース債権 (購入価額+利息) / 売上高 (購入価額+利息)
売上原価  (購入価額)   / 買掛金 (購入価額)

 リース債権には当期以降の利息が含まれていているため多く収益が生じることになるため、支払いを行う決算時にはリース料の受け取りの他に翌期以降の分の利息を繰延リース利益繰入として費用計上する。繰延リース利益は固定資産はおそらく固定資産。2行目は決算整理仕訳。

X2 3/31

現金預金 (当期分のリース料金)  / リース債権   (当期分のリース料金)
繰延リース利益繰入 (利息合計-当期分の利息) / 繰延リース利益 (利息合計-当期分の利息)

 2年目以降の決算では固定資産の繰延リース利益が増加し、繰延リース利益戻入として収益が発生する。2行目は決算整理仕訳。

X3 3/31

現金預金 (当期分のリース料金) / リース債権   (当期分のリース料金)
繰延リース利益 (当期分の利息) / 繰延リース戻入 (利息合計-当期分の利息)

 3年目以降もリース期間が終了するまで繰り返す。

2.リース取引後にリース料を受け取る際に売上原価と売上高を計上する方法

 リース料を受け取る際に計上する場合は取引時にリース物件の買掛金が減少してリース債権が増加。

X1 4/1

リース債権 (購入価額) / 買掛金 (購入価額)

 リース債権の減少分が売上原価になる。その金額は当期分のリース料金から当期分の利息。当期分の利息が当期の収益となる。これは決算整理仕訳ではない。翌期以降も同様の仕分けを行う。

X2 3/31

現金預金 (当期分のリース料金) / 売上高   (当期分のリース料金)
売上原価 (当期分のリース料金-当期分の利息) / リース債権 (当期分のリース料金当期分の利息)

 

3.売上高を計上せず利息相当額を各期に配分する方法

 売上高を計上しない場合は利息相当額が各期の収益になる。取引時の仕訳は2の方法と同じ。

X1 4/1

リース債権 (購入価額) / 買掛金 (購入価額)

 受取利息とリース債権の合計額がリース料金と一致するようにリース債権を決める。翌期以降も同様の仕訳を行う。

X2 3/31

現金預金 (当期分のリース料金) / リース債権 (当期分のリース料金)
               / 受取利息  (当期分の利息)

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